奄美最後の秘境「加計呂麻島」の魅力を徹底解説!おすすめの絶景観光スポットや楽しみ方をご紹介
目次
奄美大島最後の秘境「加計呂麻島」とは?
加計呂麻島は、奄美大島南部の大島海峡を挟んで奄美本島の対岸に浮かぶ離島です。
離島のさらに離島という特別な環境が生み出す不思議な空気感から「奄美大島最後の秘境」と呼ばれています。
島の周囲は約150kmの1Dayドライブにはちょうどいい大きさです。
手つかずの自然が残る加計呂麻島には、透明度の高いビーチや大きなガジュマルなど南の島らしい風景が広がり、のんびりとした島時間を過ごせると人気上昇中です。
今回は加計呂麻島へのアクセス・おすすめスポット・島での楽しみ方などを徹底解説します。
加計呂麻島へのアクセス
加計呂麻島へのアクセスは、奄美大島の古仁屋港(こにやこう)から、瀬相港(せそうこう)行き、または生間港(いけんまこう)行きの町営フェリーを利用します。
他にも旅客のみ乗船できる「海上タクシー」がありますが、地元の方の利用が優先で観光客は乗れないことがあるので町営フェリー「フェリーかけまろ」を利用しましょう。
➡︎大人360円・所要時間25分・1日4便
○古仁屋~生間
➡︎大人360円・所要時間20分・1日3便
※車両(軽自動車・全長3~4m未満)
➡︎片道3130円《前日まで予約しましょう》
加計呂麻島内でのアクセス
(バス・レンタカー・バイク・自転車)
加計呂麻島内のアクセスは、フェリーの運航に合わせて路線バスが運行していますが本数は非常に少ないです。
効率よく島内をめぐるにはレンタカーが便利ですが、加計呂麻島内のレンタカーは台数が限られるので奄美大島の奄美空港周辺や名瀬のショップで借りるのがオススメです。
他にも大島海峡に面した加計呂麻島への観光の拠点・古仁屋にはレンタルバイクもあるので、古仁屋港からフェリーにレンタルバイクを載せて加計呂麻島へ渡るのも良いでしょう。
50ccでは広い奄美大島を回るには厳しいですが、加計呂麻島を周遊するだけなら手軽で便利です。
また島内の生間港・瀬相港・諸鈍(しょどん)の「加計呂麻島展示・体験交流館」の3ヶ所で電動自転車を借りられ、乗り捨てが可能です。
アップダウンの険しい山道の多い島内では電動自転車が威力を発揮します。
加計呂麻島の絶景おすすめスポット5選
加計呂麻島は、映画『男はつらいよ』の第48作「寅次郎紅の花」のロケ地になったことで有名です。
事実上のシリーズ最終作ともなった「寅次郎紅の花」のロケ地は、寅さんファンのみならず島を訪れた方にとっても行ってみたい場所のひとつでしょう。
これからご紹介する加計呂麻島の5つのおすすめ絶景スポットとともにロケ地めぐりも楽しんでみてはいかがでしょうか?
①スリ浜
生間港から車で約7分のところにある「スリ浜」は、海のレジャーが盛んな島内屈指のリゾートエリアです。白砂が広がる美しいビーチで、別名「白い村」とも呼ばれています。
映画『男はつらいよ』の撮影現場の一つで記念碑が建てられています。
②実久海岸
「実久(さねく)海岸」は、加計呂麻島の西端に位置し、海の家があったりシャワーやトイレも完備されています。
遠浅の海岸が長く続き、「実久ブルー」と称されるほど海のグラデーションが美しいビーチです。
③嘉入の滝
瀬相港から車で約15分のところにある「嘉入(かにゅう)の滝」は、加計呂麻島で唯一道路を走る車から見える滝です。
滝の落差は約15m、豊富な水量は訪れる人に癒しと清涼感を与えてくれます。
滝の見学は道路脇からで、大ウナギが棲むと伝わる深さ約2mの滝壺に近づくことはできません。
④徳浜海岸
加計呂麻島の東部にある「徳浜海岸」は、外海に面した透き通った海とウミガメが産卵にやってくることもある美しい砂浜です。
砂浜には星の砂や様々な形の貝殻が見られ、波打ち際を散策するだけでも楽しめます。
海岸の所定の場所から望むとライオンの顔に見えるという奇岩「ライオン岩」も有名です。
⑤カトリック西阿室協会
加計呂麻島で唯一の教会である「カトリック西阿室(にしあむろ)教会」は、瀬相港から車で約15分、島の反対側の西阿室集落にあります。
日本で4体しかないといわれている「マリア観音像」があり、加計呂麻島および奄美大島にカトリック教が広まるきっかけとなりました。
ほかに西阿室は加計呂麻島で随一の夕日の名所としても知られています。
⑥於斉(おさい)のガジュマル
「於斉(おさい)のガジュマル」は瀬相港から車で約10分の海に面した於斉集落にあります。
樹齢約700年といわれる巨大なガジュマルで、無数の気根が幹を這うさまは迫力満点です。
近くにはベンチもありますので腰をかけて、綺麗な海をバックにしたガジュマルの景色を楽しみましょう。
⑦安脚場(あんきゃば)戦跡公園
「安脚場(あんきゃば)戦跡公園」は、生間港から車で約15分のところにある第二次世界大戦の旧日本軍の要塞跡です。
大島海峡と太平洋が見渡せる美しい場所にあり、弾薬庫跡、砲台跡などの戦跡が今も残り戦争の虚しさが漂います。
⑧諸鈍のデイゴ並木
生間港から車で約5分の「諸鈍(しょどん)のデイゴ並木」は、樹齢300年以上のデイゴの巨木群が海岸沿いに60本以上も連なる奄美エリア随一のデイゴのスポットです。
毎年5月下旬から6月上旬にかけて真紅の花を咲かせます。
また諸鈍集落は、『男はつらいよ~寅次郎紅の花~』のメインのロケ地で、浜には大きな記念碑が立っています。
加計呂麻島の楽しみ方
のんびりドライブをしながら島の雰囲気が感じられるスポットを周ったり、ビーチでくつろいだり、島グルメを堪能したり…加計呂麻島の様々な楽しみ方をご紹介します。
島内散策
すでにご紹介した、加計呂麻島のおすすめスポットのほかにも島内には見どころが点在しています。
島内を散策しながら加計呂麻島の雰囲気を存分に味わって癒しの時間をお過ごしください。
花富(けどみ)の小かげ
瀬相港から車で約25分の花富集落にある観光客の少ない穴場スポットです。
ゆるく弧を描いた美しいビーチが広がり、そのビーチを縁取るようにガジュマルの木陰が広がっています。
伊子茂(いこも)まもる君
瀬相港から車で約10分の伊子茂集落に立ち、交通安全のシンボルとして建てられた「ポリス人形」です。
そのクールな表情とレトロな佇まいが人気を呼び、観光客の撮影スポットとなっています。
島カフェ巡り
加計呂麻島でも数は多くありませんが、お食事処やカフェがあります。その中からいくつかおすすめの島カフェをご紹介させていただきます。
「Brown Sugar(ブラウンシュガー)」
スリ浜から渡連(とれん)海水浴場に向かう道路脇に立つおしゃれなティールームです。
挽きたてのブレンドコーヒーや紅茶、グァバなど旬のフルーツを使った手作りケーキや地元産黒糖を用いたフレンチトーストなどが味わえ、オムライスが人気です。
○電話番号:0997-76-0866
○営業時間:10時~18時
○定休日:木曜日
○アクセス:生間港から車で約5分
「かけろまの森marsa(マーサ)」
古民家を改装した森の隠れ家のようなカフェです。
ランチ(要予約)は自家製パンにジャム・島野菜のスープ・ピクルスのセットがいただけます。
自家栽培の果物で作った無添加ジャムやきび酢のピクルスはお土産に最適です。
○電話番号:070-4405-6203
○営業時間:11時~14時(要予約)
○定休日:不定休
○アクセス:瀬相港から車で約25分
「太陽の島カフェ」
薩川集落に2019年(令和元年)9月にオープンした人気カフェです。
加計呂麻島産の食材を使い、手作りのしりたむんきゃハーブティや約30種類のスパイスを使った薬膳カレーセットなどが味わえます。
ちなみに「しりたむんきゃ」とは、島の言葉で「成長途上の人」という意味です。
○電話番号:0997-75-0330
○営業時間:11時30分~15時
○定休日:水・木曜日
○アクセス:瀬相港から車で約25分
「かけろまカフェ」
諸鈍集落の「加計呂麻島展示・体験交流館」の館内にあるカフェで、島食材を使ったランチなどがいただけます。
特におにぎりセットは島で採れたハンダマなど珍しい食材を使用しています。
加計呂麻島らしいスローフードを味わいましょう。
○電話番号:0997-76-0676
○営業時間:10時~15時30分
○定休日:日曜日、年末年始、集落行事の日
○アクセス:生間港から車で約3分
シュノーケリング・ダイビング
奄美本島発着のアクティビティツアーに参加して加計呂麻島周辺の海を満喫するのもオススメです。
透明度が高くサンゴや熱帯魚が生息する豊かな海に囲まれた加計呂麻島は、一年中シュノーケリングやダイビングが楽しめます。
○安脚場(あんきゃば)
○管鈍(くだどん)
○奄美ホール
↓ 加計呂麻島で開催されるおすすめツアーはこちら! ↓
【番外編】
加計呂麻島が望める絶景アクティビティ
加計呂麻島が望める抜群のロケーションで行う奄美大島南部のアクティビティをご紹介します。
シーカヤック&シュノーケリング
奄美大島の雄大な自然を感じながら行うシーカヤックとシュノーケリングのセットプランです。
島のお弁当付きなのでほとんど手ぶらでご参加頂けます。
SUP&シュノーケリング
話題のSUPとシュノーケリングのセットプラン!奄美大島の海は透明度が高いため、潜らなくても上から水中のサンゴ礁が美しくみられます。
まるでサンゴ礁の上を空中浮遊しているかのような不思議な感覚になりますよ♪
クルージング
加計呂麻島をはじめとした絶景ポイントを巡る約120分のクルージング!
小さなお子様からご年配の方まで年代問わずみんなで奄美大島の美しい海をお楽しみ頂けます。
まとめ
加計呂麻島での楽しみ方や人気スポットをご紹介しました。
加計呂麻島はしまんちゅ(島の人)たちが「昔の奄美の風景が残っている場所」と表現する離島です。手つかずの自然、透明でどこまでも青い海、あふれんばかりの夜空の星が瞬き、奄美をより深く感じる素朴で穏やかな島時間が流れています。
美しい日本の島の原風景が残る加計呂麻島で癒しの島旅を満喫してみてはいかがでしょうか?
奄美大島の古仁屋からフェリーでわずか20分の加計呂麻島で、ゆったりとした時が流れる非日常世界を味わいましょう。
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