
奄美大島が世界自然遺産に登録された理由とは?旅行中の注意点やおすすめのアクティビティをご紹介!
目次
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奄美大島がついに世界自然遺産に登録!
奄美大島は、鹿児島本土と沖縄の中間に位置し、亜熱帯気候に属する島です。
島の周囲461km、面積712平方km、人口は約6万人で、鹿児島県の離島のなかで面積・人口ともにNO.1となっています。
2017年(平成29年)、奄美大島をはじめとする奄美群島の島々が全国で34番目の国立公園に指定されました。
2021年(令和3年)7月には、沖縄本島北部・西表島とともに、奄美大島・徳之島が世界自然遺産に登録され、注目を集めています。
◆奄美大島へ旅行を検討されている方
◆奄美大島の歴史や文化に興味がある方
◆奄美大島の自然を満喫できるアクティビティを知りたい方
奄美大島は、屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島に次いで、日本で5番目の世界自然遺産の登録地となりました。
奄美大島に世界遺産センターが設立
奄美大島が世界自然遺産に登録された記念し、2022年7月には世界遺産センターが開館されました。
このセンターは奄美大島の中心部エリアに位置しており、奄美大島の森と生息する生き物たちを観察しながら散策できます。
一番の見どころは、奄美大島の森の空間を再現した展示室にて、生き物の鳴き声や雨の音、光の変化などを通じて、臨場感あふれる森の一日を体感できます!
アクセス:奄美空港から車で約1時間
駐車場:あり
トイレ:あり
奄美大島・奄美群島が
世界自然遺産に登録された理由
奄美群島は、太古の昔から中国大陸や日本列島と陸続きになったり、離れたりを繰り返してきた歴史があります。
そのため、独自の進化を遂げた固有種やほかの地域ではすでに絶滅してしまった希少種が多数存在することから「東洋のガラパゴス」とも言われています。
・地形
・生態系
・生物多様性
奄美大島・徳之島、沖縄本島北部および西表島は、「生物多様性」の登録基準から推薦を受けて登録されました。
※「生物多様性」とは、絶滅の怖れがある野生動物の生息地など、生物多様性の保全にとって最も重要な生物の生息・生育する地域の基準のことです。
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希少な動植物
奄美大島には、絶滅危惧種や天然記念物など希少な野生の動植物が数多く生息しています。
国や県および奄美市では、希少な動植物を後世に継承していくことを目的に保護指定を設けており、これらの希少野生動植物を捕獲・採取した場合には罰則の対象となるため、注意が必要です。
豊富な固有種の数々
ここからは、奄美大島の代表的な固有種・固有亜種について詳しくご紹介します。
※アマミノクロウサギは絶滅危惧種で、国の特別天然記念物に指定されています。
※ルリカケスは鹿児島県の県鳥で、奄美大島のみに生息する天然記念物です。
◆両生類:イボイモリ、オットンガエル、アマミハナサキガエルなどの10種
◆昆虫類:アマミヤンマ、アマミマルバネクワガタ、マルダイコクコガネなど3254種
◆陸水生甲殻類十脚類:アマミミナミサワガニ、リュウキュウサワガニ、サカモトサワガニなど14種
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奄美大島の自然が体感できる
おすすめアクティビティ5選
奄美大島では、様々なアクティビティが体験できるので、どれを選んでいいか迷われてしまうかもしれません。
ここでは手つかずの自然を体感できるおすすめのアクティビティを5つ厳選しました。気になるアクティビティが見つかったら、早めの予約をおすすめします。
①金作原散策
奄美大島のほぼ中央に位置する金作原原生林は亜熱帯植物の宝庫です。
金作原原生林は、2019年(平成31年)2月から、自然環境保護のため個人で行くのはNGとなり、認定エコツアーガイドの同行が必須となりました。
まるでジュラ紀にタイムスリップしたような、10メートルを超えるヒカゲヘゴの群落を見ることができます。
◆往復約2キロメートルをガイドと散策
経験豊富な認定ガイドが珍しい動植物の名前や生態、知る人ぞ知るパワースポットなどを紹介します。
◆固有種の動植物を発見する興奮
日本でもここにしか生息していない固有種が多い場所です。アマミノクロウサギ・ルリカケスといった珍しい生物に出会えることもあります。
◆有名映画のロケ地
映画ゴジラのロケ地になったことでも知られています。『となりのトトロ』でトトロが傘代わりに使っているクワズイモの葉等も実際に触れることができます。
◆自然を感じながらの体験
原生林の散策路は、片道約900メートルの未舗装路ですが、なだらかな道ですので小さなお子様やご年配の方でも安心して参加できます。
アクセス:奄美空港から車で約1時間30分
駐車場:無し
トイレ:無し
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②マングローブカヌー
マングローブとは、熱帯・亜熱帯地域の海水と淡水が混ざり合うところに生育する植物の総称で、広さは約70万平方メートルです。
カヌーでしか入れない細い水路を進むと、マングローブの枝葉が頭上でアーチを描き、自然のトンネルをくぐるような感覚を味わえます。
◆干潮時の生物観察
干潮時には、カヌーを降りて干潟を歩き、ミナミトビハゼやシオマネキなどの生物を間近で観察できます。
◆ガイドによる生態系の解説
専門的な知識を熟知する地元のガイドが同行し、マングローブの生態系やそこに生息する生物について詳しく解説します。
◆季節ごとの植物観察
季節によって、マングローブの花や周辺の植物の様子が変わります。例えば、夏にはオヒルギの花が咲き、独特の香りを放ちます。
◆幅広い年齢層が参加できる
カヌーは安定性抜群で、初心者でも気軽に参加できるため、お子様から年配の方まで、幅広い世代の方にお楽しみいただけるのが魅力です。
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③トレッキングツアー
奄美大島の豊かな自然を五感で満喫できるトレッキングツアーは、初心者から上級者まで楽しめるコースが充実しています。
春には新緑、秋には紅葉など、季節にによって異なる景観を楽しめます。
◆希少な野鳥のさえずりを楽しむ
オオストンオオアカゲラのドラミングやアカヒゲのさえずりなど、奄美大島に生息する希少な野鳥の音色を楽しめます。
◆認定ガイドによる詳しい解説
奄美群島エコツーリズム推進協議会が認定したガイドが同行し、植物や動物の特徴、歴史や文化について詳しく解説してくれます。
◆雨の日の幻想的な雰囲気を体感
雨の日には、霧が立ち込める原生林の幻想的な雰囲気を楽しめます。植物の香りや色彩が一層際立ち、別世界に迷い込んだような感覚を味わえます。
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④エコツアー
エコツアーは、奄美大島の生態系を守りながらその魅力を体験できる持続可能なアクティビティです。
金作原原生林では、巨大なシダ植物であるヒカゲヘゴや、環境省のレッドリストに掲載されているカクチョウランなど、貴重な植物を間近で観察できます。
◆認定ガイドによる専門的な解説
奄美群島認定エコツアーガイドが同行し、島の生態系や歴史、文化について深い知識を提供してくれます。
◆奄美の滝をめぐる
パワースポットとしても有名な「マテリアの滝」や「フナンギョの滝」など、隠れた自然の宝庫へガイドが案内します。
◆海と山を楽しむ
広大なジャングルとサンゴ礁が広がる海を1日で巡ることができます。バギーやキックボードでガイドおすすめの絶景を周ります。
◆地元の文化体験
エコツアーの一環として、地元の伝統的な工芸や酒造見学、郷土料理の試食など、奄美大島の文化に触れるプログラムも提供されています。
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※送迎時間含む所要時間:約3時間6,000円

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⑤ナイトツアー
ナイトツアーでは、昼間見れない夜行性動物を探しに行くため、夜のジャングルをジープで走り回ります。
天然記念物・アマミノクロウサギをはじめ、リュウキュウコノハズク、アマミヤシギ、ハブなど夜行性の動物たちが観察できるチャンス!
◆満天の星空観察
光害の少ない奄美大島では、晴天時に満天の星空を堪能できます。天の川や流れ星を眺めながら、宇宙の広大さを実感できます。
◆マングローブ林の夜間探検
夜のマングローブ林をカヌーで巡り、昼間とは異なる静寂と神秘的な雰囲気を体験できます。
◆ジープでジャングル体験
ツアーの所要時間は約2時間~3時間で、車から降りずに移動するツアーもあり、幅広い世代におすすめです。
なお、料金は多少アップしますが、通常のナイトツアーよりも長い夜を探検できるミッドナイトツアー(夜中に出発するコース)もおすすめです。
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自然保護のための注意点
奄美大島の自然を保護するために、注意点が数多くあります。
ここでは主に5つの注意点を取り上げさせて頂きます。奄美大島を観光する際にはぜひこれらの注意点を念頭に置いて行動してみましょう。
①夜の山道はゆっくり走ろう
奄美大島には天然記念物であるアマミノクロウサギ以外にも夜行性の動物が数多く暮らしています。
非常に残念なことに、近年アマミノクロウサギの交通事故死が増加しています。
ウサギは自然生物のためどこにでも姿を現します。ロードキル防止看板などを見かけたら速度を落とし、特に夜の山道は、ゆっくりとした運転を心掛けましょう。
②動植物の生活を邪魔しない
奄美大島の山や海には、様々な生き物たちが暮らしています。植物は、人間の踏み込みに弱いため、原生林の散策などでは遊歩道を外れて歩くことのないようにしましょう。
また、動物を観察する際には、距離を保ち、急に近づかない、大声で脅かさない、ナイトツアーで光を当てる時には最小限にするなどの配慮が必要です。
③動植物持ち込み持ち出し禁止
前述の通り、奄美大島ではさまざまな外来生物の持ち込みにより、島本来の生態系に悪影響を及ぼします。とくにハブ対策として島に放たれたマングースやペットだった犬や猫など、外来生物による在来生物の捕食が大きな問題となっています。
国内希少野生動植物として国の指定を受けた31種(動物22種、植物9種)は、捕獲・採取等が禁止されていて、違反すると罰則の対象となるため、注意しましょう。
④エコツアーガイドの利用
希少な固有種や生物多様性の森について観光客にも分かりやすく解説してくれるのがエコツアーガイドの役割です。
前述したように、金作原原生林の観光は認定エコツアーガイドの同伴が必須です。
その他のナイトツアーなどもルールを守って野生生物と接するために、エコツアーガイドの利用が推奨されています。奄美大島観光の際にはツアーに参加することで、ガイド同伴の旅を楽しめるでしょう。
⑤ゴミを拾って持ち帰ろう
山や海など、ゴミ箱が設置されている場所は少ないのが現状です。
特にプラスチックゴミは近年世界規模で問題となっており、海に生息する生物たちの健康を脅かしています。
奄美大島にはウミガメやクジラ以外にも数多くの希少生物が生息しています。これらの生物がいつまでも元気に生息できる綺麗な海を維持するには、自分のゴミでなくても拾う姿勢も必要かもしれません。
まとめ
今回は奄美大島が世界遺産に登録された理由、自然保護の注意点、おすすめのアクティビティなどをご紹介しましたが、いかがでしたか。
手つかずの自然をこれからも末長く保全していくには、一人一人自然に配慮ある行動を意識したいですよね。
この記事をきっかけに、奄美大島に足を運び、奄美の大自然を実際に体感してみてください!
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