
奄美大島の珍しい生き物図鑑|固有種や絶滅危惧種に出会えるスポットも紹介!
目次
奄美大島の自然と生き物の魅力
青く透き通る海と豊かな森が広がる奄美大島は、世界でも貴重な自然と生き物の楽園として注目されています。
島内には、ここでしか見られない固有種や絶滅危惧種が多く生息しており、独自の生態系が今もなお息づいています。
この記事では、奄美大島の自然の奥深さと、守るべき命のつながりを感じられる生態系の魅力をご紹介します♪
◆奄美大島の自然や独自の生き物に関心がある方
◆奄美大島でしか見られない生き物に出会いたい方
◆奄美大島の固有種や絶滅危惧種について知りたい
↓奄美大島のおすすめツアーはこちら↓

世界自然遺産に登録された理由とは?
奄美大島は、固有種の多さと生物多様性の高さが評価され、世界自然遺産に登録されました。
特に、アマミノクロウサギやアマミイシカワガエルなど、ここでしか見られない生物が多数存在します。
これらの生態系は、長い年月をかけて形成された貴重な自然遺産です。
↓あわせて読みたい記事はこちら↓

奄美大島の地形
奄美大島は、山地や渓谷、湿地など多様な地形を持つ島です。
これらの地形が、さまざまな生物の生息環境を与えてくれています。
特に、山間部の原生林は、多くの固有種の生息地となっています。
気候が育む独自の生態系
奄美大島は、年間を通じて温暖で湿潤な亜熱帯気候に属します。
この気候条件が、多様な植物群落と、それに依存する動物たちの生息を可能にしています。
特に、湿気の多い環境が、両生類や昆虫類などのいろいろな生き物を育んでいます。
奄美大島に肉食動物はいますか?
奄美大島にはクマやオオカミのような大型の肉食動物はいませんが、小型の肉食性動物や猛禽類、ヘビ類などがいます。
なかでも外来種のマングースは、在来の小動物や鳥類を捕食し、生態系に深刻な影響を与えてきました。
現在もマングースの駆除が進められており、自然環境の保全が重要な課題となっています。
奄美大島の固有種と絶滅危惧種
奄美大島には、ここでしか見られない固有種や絶滅危惧種が多数生息しています。
これらの生き物は、島の独自の進化の過程で生まれた貴重な存在です。
しかし、その多くが森林の減少や外来種の影響などで生息環境が脅かされているのです。
哺乳類
奄美大島には、他の地域では見られない希少な哺乳類が生息しており、その多くが島固有の種です。
特にアマミノクロウサギは、太古の姿を残す「生きた化石」として世界的にも注目されています!
島の森の奥深くで静かに暮らす彼らの姿からは、奄美大島の豊かな自然と進化の奇跡を感じ取ることができます。
アマミノクロウサギと2ショット
↓おすすめのプランはこちら↓
アマミノクロウサギ
アマミノクロウサギは、奄美大島と徳之島にのみ生息する固有種で、「生きた化石」とも呼ばれています。
アマミノクロウサギは、全身が黒っぽい毛で覆われており、丸くて大きな耳と短い尾が特徴で、ジャンプ力が高く、素早く森の中を移動します。
また、鋭い嗅覚と聴覚を持ち、夜間に活動することで捕食者から身を守っています。
アマミノクロウサギと会えるかも
↓おすすめのプランはこちら↓



※開催時期によって異なります。所要時間:約90分8,000円
↓あわせて読みたい記事はこちら↓

ケナガネズミ
ケナガネズミは、全身を覆う長くてふさふさした毛が特徴で、日本最大のネズミで、奄美大島に生息する固有種です。
夜行性で、主に森林や山地に生息し、木の実や植物を食べています。
警戒心が強く、人目につきにくいため、観察は難しいとされています。
アマミトゲネズミ
アマミトゲネズミは、背中にトゲ状の毛を持つ特徴的なネズミで、敵から身を守る役割を果たしています。
小型で夜行性のため、主に夜間に活動し、森林の落ち葉の中などに生息しています。
独特の毛質と警戒心の強さから、観察が難しい希少なネズミです。
鳥類
奄美大島は、亜熱帯の豊かな森に囲まれ、島固有の鳥類が数多く生息する“野鳥の楽園”として知られています。
ルリカケスやアマミヤマシギなど、ここにしかいない美しい鳥たちが、森の中で独特の鳴き声を響かせています。
野鳥観察を楽しみながら、奄美大島の自然とともに生きる命の営みに触れてみましょう♪
ルリカケス
ルリカケスは、奄美大島の固有種で、美しい瑠璃色の羽を持つカラス科の鳥です。
森林に生息し、果実や昆虫を食べて生活しています。
その鮮やかな色彩と鳴き声から、島のシンボル的存在となっています。
アマミヤマシギ
アマミヤマシギは、奄美大島に生息する夜行性の鳥で、長いくちばしと足が特徴の鳥。
主に地上で昆虫や小さな生き物を探して採食し、暗い森の中でも巧みに動き回ります。
独特の鳴き声と美しい羽色で知られ、観察が難しい希少な鳥です。
オオトラツグミ
体長約30cmの中型の鳥で、茶色い羽に黒と白の独特な斑点模様が特徴。
主に森林の地上で生活し、昆虫や小さな果実を食べます。
警戒心が強く、人目に付きにくいですが、美しい鳴き声で知られています。
オーストンオオアカゲラ
オーストンオオアカゲラは、奄美大島や徳之島に生息する大型のキツツキで、鮮やかな赤い頭部が特徴のキツネです。
木の幹をたたいて巣穴を掘り、昆虫を探して食べます。
力強いクチバシと独特の鳴き声で、森の中でも存在感を放っています。
両生類・爬虫類
奄美大島は、日本でも珍しい両生類や爬虫類の宝庫で、島独自の進化を遂げた固有種が数多く存在します。
鮮やかな体色をもつアマミイシカワガエルや、原始的な姿を残すアマミイボイモリなど、他では見られない貴重な生き物たちがひっそりと暮らしています。
これから紹介する生き物たちは、奄美大島の森を歩くなかで出会えるかもしれない、まさに“自然の奇跡”です♪
アマミイシカワガエル
アマミイシカワガエルは、鮮やかな緑色の体に黒い斑点があり、その美しい模様から「日本で最も美しいカエル」とも称されています。
岩場や清流の近くに生息し、ジャンプ力が強く素早い動きが特徴。
夜行性で、湿った環境を好みます。
イシカワガエルと出会える
↓おすすめナイトツアープランはこちら↓
オットンガエル
オットンガエルは、奄美大島に生息する大型のカエルで、5本の指を持つのが特徴。
体はずんぐりと丸く、つややかな肌をしています。
夜行性で湿った森林や水辺で活動し、独特の鳴き声を響かせます。
アマミハナサキガエル
アマミハナサキガエルは、鮮やかなオレンジ色や黄色の体色が特徴で、長い後ろ足を使ったジャンプ力が非常に高いカエルです。
湿った森林の川辺に生息し、独特の鳴き声で仲間とコミュニケーションをとります。
また、皮膚から分泌される粘液には外敵から身を守る効果があります。
アマミイボイモリ
出典WEB両爬図鑑
アマミイボイモリは、体表に小さなイボ状の突起があり、ざらざらとした質感が特徴の生き物。
主に奄美大島の森林や湿った場所に生息し、夜行性で昆虫などを食べています。
原始的な形態を残す希少な両生類として知られています。
アマミシリケンイモリ
アマミシリケンイモリは、奄美大島にのみ生息する固有種で、体長は約10センチほど。
尾が剣のように尖っているのが特徴で、湿った森林や水辺の環境を好みます。
夜行性で、昆虫や小さな無脊椎動物を食べる肉食性の両生類です。
オキナワキノボリトカゲ
オキナワキノボリトカゲは、体長約15〜20cmで、鮮やかな緑色の体色が特徴の生き物。
木登りが得意で、鋭い爪を使って樹上生活を送ります。
昼行性で、昆虫などを主な食べ物とし、奄美大島や沖縄の森林に生息しています。
昆虫類
奄美大島には、独自の進化を遂げた昆虫たちが生息しています。
その中には奄美大島固有のクワガタや美しい蝶など、自然愛好家にとって魅力的な種が数多く存在します。
森林や山間部を中心に、希少な昆虫たちの生態を垣間見ることができるでしょう。
アマミマルバネクワガタ
出典環境省
アマミマルバネクワガタは、奄美大島にのみ生息する貴重な固有種で、体長が7cmにもなる大型のクワガタです。
主に夜間に活動し、朽ち木の中で生活しているため、発見するには根気が必要。
乱獲や生息地の減少により絶滅が危惧されており、保護が強く求められています。
ウケジママルバネクワガタ
出典環境省
ウケジママルバネクワガタは、奄美群島の請島にのみ分布する極めて珍しいクワガタ。
標高の高い原生林で見られ、環境の変化に敏感なことから絶滅危惧種に指定されています。
生息地への立ち入り制限や保護活動が実施され、希少性の高さが注目されています!
リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラは、黒地に青白い斑点が美しく映える南西諸島の蝶です。
ふわりとした優雅な飛び方で、奄美大島では森林や海岸近くでよく見かけます。
観察や撮影の対象としても人気が高く、蝶愛好家からも注目されています♪
奄美大島で生き物に出会えるスポット
奄美大島では、豊かな自然の中で固有種や絶滅危惧種に出会えるスポットがあります。
原生林や山岳、専門施設、ナイトツアーなど、生き物の息づかいを感じられる体験が可能。
観察に最適な時期やルートを事前にチェックし、自然への配慮も忘れず訪れましょう!
黒潮の森
黒潮の森は、奄美大島の住用町に位置する自然体験型施設で、雄大なマングローブ原生林を探索できる貴重なスポット。
この地域は、町全体の94%を山林が占め、アカヒゲやルリカケスなどの国指定天然記念物や、特別天然記念物のアマミノクロウサギが生息する自然豊かな場所です。
また、カヌー体験では、マングローブのトンネルを進みながら、リュウキュウアユなどの生き物を観察することができ、自然と一体となった冒険を楽しめます。
◆アクセス:奄美空港から車で約70分
↓黒潮の森について↓
黒潮の森開催!
↓おすすめナイトツアーはこちら↓


金作原原生林
金作原原生林は、奄美大島を代表する自然観察スポットで、太古の森が広がるエリア。
アマミノクロウサギやアマミイシカワガエルなどの希少種が多く生息しています。
ツアーガイドと同行することで、安全に動植物の生態を観察することができます♪
◆アクセス:奄美市役所から車で約40分
↓金作原原生林について↓
金作原原生林開催!
↓おすすめナイトツアーはこちら↓

湯湾岳
標高694mの湯湾岳は、奄美大島で最も高い山で、亜熱帯の自然が色濃く残る場所。
山頂付近は希少な植物や鳥類、昆虫などの宝庫として知られています♪
登山道は整備されており、トレッキングを楽しみながら自然観察が可能です。
◆アクセス:宇検村役場から車で約15分
↓湯湾岳について↓
奄美野生生物保護センター
奄美野生生物保護センターは、奄美大島の自然と生き物を学べる教育施設として人気のあるスポット。
実際の標本やパネル展示を通じて、希少種の生態や保護の重要性を理解できます。
地元の自然に関する最新情報も得られるため、観光の前に訪れるのもおすすめ♪
◆アクセス:奄美空港から車で約90分
↓奄美野生生物保護センターについて↓
希少生物を観察を観察しよう♪
奄美大島のおすすめナイトツアー
奄美大島では、夜にしか見られない生き物を探すナイトツアーが人気♪
アマミノクロウサギやアマミトゲネズミなど、夜行性の希少種と出会えるチャンスがあります!
専門ガイドが同行し、安全に配慮しながら自然との出会いをサポートしてくれます。
↓人気のナイトツアーはこちら↓


↓あわせて読みたい記事はこちら↓

奄美大島の生き物を守る取り組み
世界自然遺産に登録された奄美大島では、地域住民や行政による自然保護活動が進められています。
希少種の保護や外来種の駆除、エコツーリズムの促進などが行われています。
訪れる人々も、自然に配慮した行動を意識することが大切です。
外来種の影響と駆除活動
奄美大島では、マングースやノネコなどの外来種が在来の希少生物を脅かしています。
とくにアマミノクロウサギなど地上性の小動物は、外来捕食者によって生息数が大きく減少しました。
現在は環境省などによる駆除活動が進められており、生態系回復に向けた取り組みが続いています。
保護条例と捕獲・採取の規制
奄美大島では、国や県による保護条例により特定動植物の捕獲や採取が厳しく規制されています。
アマミノクロウサギやアマミマルバネクワガタなどは、文化財保護法や種の保存法に基づき保護対象となっています。
違反行為には罰則が科されるため、観光や自然観察の際にも法令順守が求められます。
地元住民と観光客の協力による保全活動
奄美大島では、地元住民が主体となって外来種の駆除や環境保全活動を継続しています。
観光客も参加できるボランティア活動やエコツアーが展開され、自然保護への理解が広まっています。
地域全体で自然と共生する意識を育むことが、希少生物の未来を守る鍵となっています♪
まとめ
奄美大島の豊かな自然とそこに生息する希少な生き物たちは、世界的にも貴重な存在です。
これらの生態系を守り、次世代へと引き継ぐためには、私たち一人ひとりの理解と協力が不可欠。
訪れる際は、自然環境への配慮を忘れず、ルールを守って観察を楽しみましょう!
↓あわせて読みたい記事はこちら↓

